ウシネコ騒動

 昨日牛次郎こと,シロが祖母の家から戻ってきた。
祖母が老人ホームに入ったので毎日えさと水やり,
トイレの世話だけして無人の家に置いていた。
祖母がいないとも知らず,金をせびりにきた伯父夫婦が
「ネコがいる!」と騒いで(おそらく窓辺で寝ていた)
近所の人に行方をしつこく尋ねたと母に知らせがあった。
失業しているのに二軒目の一軒家を2500万円のローンを組んで購入した上,
子供たちの学費がかかってしょうがないので金づるの行方を必死に探しているのだ。
伯父の妻の実家が資産家だがあまりにも浪費がすごくて間に合わないらしい。
電気代とガス代の引き落としがぎりぎりできるくらいしか残さずに
ほとんど全額年金を取られていたと祖母本人が証言している。
もう二度と会いたくない,葬式にも来てほしくないと常々きっぱり宣言している。
あんなに溺愛していたのが180度態度が変わっているので暴言をはかれたりと
余程屈辱的な仕打ちを受けたに違いない。
「いうことをきかないともう二度と面倒を見てあげないからね」と書かれた伯父直筆の
ファックスまで見つかった。伯父は実家から離れたところに婿入り状態になって
盆暮れ正月にしか帰省しなかった。祖(故人)父が脳梗塞で長らく入院していたときも
ほとんど見舞いに来なかった上に弱っている祖父にいやみを言っていた。
あげく,親戚や近所の人に「妹(うちの母親)は父親が倒れても寄り付きもせず,
うちが面倒を見ていた。母親の年金も妹が取って使っていた」と触れ回っていた。
うちの母親は当時祖父母と同居していたのにありえないだろと相手は思ったようだ。
フルタイムで働いていて十分な収入もあるし,金を引き出しに行く暇なんて
あるわけないだろうと母親は怒り狂っている。自分のやったことを
妹になすりつけようという伯父のずうずうしさにぞっとさせられた。
 これから寒くなったらシロを引き取ろうと母親が話していたが中々準備が整わなかった。
寒波がきて寒くなったときに玄関のドアのところまで
追いすがってきた。孤独な中寒さに耐える境遇があまりにも気の毒なので
我が家に引き取られた。レオとペルは興味津々である。
ペルは子猫の時,シロと一緒に飼われていたくせにすっかり忘れて
ウーウーと唸りながら威嚇している。レオは以前不仲だった割には
穏やかな態度でシロを迎えた。ウシの方が怖がってレオを見る度にシャーシャー
と声を出して威嚇していた。サンルームに植物用の小型のビニルハウスを
苦労して組み立ててウシの小屋にした。その中に布のふかふかベッドと
トイレを入れてえさと水をやった。ベッドが気に入って一日中ねそべっている。
ニコニコして幸せそうである。慣れるまでペルとレオから隔離するために
柵を小屋の周りに組み立てたが,柵からウシが勝手に出てしまっていた。
するとペルが唸りながらじりじりと近寄ってサンルームの隅に追い詰めていた。
なんとレオがウシの前に立ちはだかって守っていた。あんなに中が悪かったのに
びっくりした。ところが夕方になってまたウシが脱走して今度はレオと格闘していた。
昼間のレオの騎士道精神はどこへ
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天を仰ぐシロこと牛次郎
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こっくりこっくり船を漕ぐシロ。
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ベッドでおやすみタイム。
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頭の模様がイチョウの葉っぱに似ている。この黒いぶちがウシというあだなのゆえんである。