ウッシーくんの憂鬱
最近ペルが抜毛症みたいになってる。自分の体毛を抜いて
むしゃむしゃうまそうに食べていたのを見つけて毛の塊をひったくったことが何回もあった。
時にはネコの方が素早くて飲み込んでしまったこともあった。
口をこじ開けて毛を引っ張り出したこともある。ある本を読んでいたら,若い女性が抜毛症になり,
自分の髪の毛を食べてしまったという話が載っていた。腹痛を訴えたため,医師が食毛を疑って
レントゲンを撮ったところ案の定食べた毛が胃の中で毛玉になっていたので
開腹手術で取り出したという。おそらく今頃ベリーショート以上に髪を短くしているのではなかろうか。
ペルはウッシーくんが来る前からしょっちゅう毛を食べていた。毛玉を切ってやったら
いきなりそれを食べたのでぎょっとしたこともある。ストレスが溜まっているのだろうか。
毛玉を切ろうとすると怪力で暴れる。子猫の頃からブラッシングが大嫌いで
ネコパンチでブラシを手から叩き落されることが度々あった。毛を梳かさないから余計毛玉が増える。
毛玉を切ろうとしたらはさみに向かって突撃してきたことすらあった。
体全体が毛玉で埋め尽くされ,仕方なくバリカンで体毛をすべて剃ってもらったことがあった。
毛があった頃はふくよかにみえたのに,予想以上にがりがりだったので仰天した。
レオもペルのあまりの変わりようにぎょっとしたらしく,くんくんにおいをかいで追い回していた。
今朝ペルが階段で吐いていた。フードが溶けて塊になったようなものだった。
大きな音を立てながら砂をかける真似事のようなしぐさをしていた。
ペルはウッシーくんに唸り声をあげて威嚇するが,それ以上の争いには発展しない。
↑丸刈り後に毛が少しのびた頃に撮った写真。プードルっぽい
ウッシーくんは遊具の上で寝るのが大好きだ。
この二匹はかつて何年も生活を共にしてきたのに,お互いに忘れている。
ペルシャが子猫の頃はよくいっしょに寝ていたのに切ないものである。
まだシロはうちでの生活に慣れていないので夜はサンルームに他の2匹から隔離されている。
庭によそのネコがくるらしく,ウッシーくんがサンルームで外を見ながら
しょっちゅうシャーシャーと威嚇している。多分例の黒猫だろう。
隣の家でもオレンジ色のネコを何匹も飼育しているのでそのうちの1匹かもしれない。
昔隣の家のネコとウッシーはよくけんかしていた。もしやレオ目当てで例のメスが遊びにきているのかも。
だとしたら,あてが外れて気の毒である。