求刑8年懲役6年

 殺人事件(裁判員裁判)の判決を傍聴してきた。論告求刑からわずか2日後である。
 
求刑は懲役8年で判決は6年。未決勾留日数70日を算入するという。
 
5ヶ月くらい勾留されているので半分近い。
 
判決は求刑の2割引が相場という方式に当てはまる。
 
カメラマンがきていた。
 
 住所不定,無職の30歳の母親が生後間もない乳児を殺してコインロッカーに遺体を遺棄した事件である。
 
 親族と思われるヤンキーっぽい男女が最前列の真ん中で傍聴していた。
 
弁護側に近い列の最後尾に制服を着た女子高生がいたので驚いた。
 
 おそらく夫に服を差し入れてもらっているらしく2日前と違う薄いグレーのトレーナーに
 
ベージュの長ズボンをはいていた。髪型は前と同じで
 
ピンクのゴムでポニーテールにしている。2日前よりもふてぶてしい態度だった。
 
 裁判長が名前を確認するとふてくされたように低い声で「はい」と言った
 
顔にタオルをかぶせるという「不確実な方法」で窒息死させようとして
 
直接的な暴力を加えて殺したのではないことや計画性がなく場当たり的な犯行であるが
 
身勝手,無責任で十分に反省が深まっているとはいえないと判決理由で述べられた。
 
 その後出所後に大変だろうが長男のために生活を立て直す努力をするようにと裁判長が諭した。
 
 5分もかからずに裁判は終わったのでさっさと帰ってきた。
 
 自動車運転過失致傷の裁判の判決より短時間で終わったのは意外だった。