猫は単独と多頭飼いどっちが幸せか

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 猫は気ままな動物だといわれるが,結構さびしがりやである。
昔買っていたアメショーのシルバータビーのトミーは
ぬいぐるみの入った箱の中で寝ていた。猫用ベッドに
犬のぬいぐるみをひっぱりこんだり,すもうを取って遊んでいた。
ゴム製の猫の人形を本物と勘違いして長い間すりすりしたあげく,
人形だと気づいてがっかりした様子で去っていったこともあった。
ペットショップでは兄弟といっしょに売られていたが,
足でふみつぶしていじめていた。兄弟猫はすっかりいじけてしまっていた。
 結局あまりにさびしがるので,4歳の時同じ種類の子猫を買ってきた。
いっしょに寝てやったりしていたが,この猫(カールと命名)はトミーのえさを横取りしたり
トイレをしているとお尻をパンチしたりと理想的な仲間とはいいがたかった。
 トミーの死後,カールは祖母の家にもらわれ,マンチカンを単独で飼っていたが,
(カールがマンチカンを虐待したのでいっしょに飼えなかった)
弟が神経質なマンチカンをあまりにかまいすぎてノイローゼにしてしまった。
マンチカンは臆病で弟が在宅中はずっとソファの下にもぐっていた。弟が
なでるとシャーシャーと威嚇してそれでもしつこくすると血が出るまでかみついてきた。
ある日弟がマンチカンを執拗に追い廻したあげく,猫がソファの下に逃げ込んでしまった。
すると弟はソファの上で飛び跳ね始めた。この光景を見て仰天した母が
弟の関心をそらすため,メーンクーンのシロを買ってきた。
すでに8か月になっていたメーンクーンは,(マンチカンより一歳年下)
すりすりしてきたマンチカンをうなりながら追い回した。
その後,あまりに虐待がすぎるのでシロは去勢され,少し落ち着いた。
マンチカンは大人しかったが,停留睾丸のため,去勢と開腹手術を行った。
それでもすでに始まっていたスプレーは一向にやまなかった。
手術が終わって帰宅した直後に風呂場のマットレスに放尿していた。
 後に弟に抱っこされるとおしっこを引っ掛けるようになった。
恐怖からなのか,はたまた逃亡のための方策か・・・。
 その後二匹にアメショーのブラウンタビーのレオが加わった。
レオとシロとは折り合いがわるかったが,
マンチカンとレオは茶色の虎猫同士で仲良くなった。
マンチカンは薄茶色でアメショーの模様がくっきり出ていた)
二匹でいっしょに仲良く寝ているそばを,シロが悲しそうに鳴きながら
仲間に入れてもらえずにうろうろしているのを目撃した。
マンチカンが下血して弱っていた時はレオがそばにつきっきりでいた。
 その後マンチカンが祖母の家に預けられ,弟がいないのびのびした生活
を楽しめるようになったおかげですっかり元気になった。
缶詰を与えられ,かわいがられていた。
一度弟が旅行に出かけている間うちに連れてきたが,
マンチカンはやさしく擦り寄ったレオにシャーシャー言ってパンチした。
30回以上レオがマンチカンに甘えたが,そのたびに威嚇されて
レオはショックを受けた様子だった。おそらくマンチカンはレオのことを
忘れていたのだろう。あれほど仲がよかったのに薄情なものだと驚いた。
 その後カールがいきなりマンチカンのくびにかみついて殺してしまった。
マンチカンは薄青い目を大きく見開いたまま頭を風呂場の入口の
段差の上に乗せて力尽きていた。いつも枕にして寝ている場所だった。
たった2年2ヶ月の生涯だった。駆けつけた時は体がまだ温かかったが,
翌朝になると冷たく硬くなっていて涙が止まらなかった。
犯猫のカールは責められるべきだが,マンチカンを折り合いの悪い
カールと一緒に飼っていた我々にも責任があった。
 元の家にマンチカンの遺骸を運んできて生前好きだったソファの上に
安置したところ,レオがぶるぶる震えながらおそるおそる近寄っていった。
様子がおかしいと気づいたようだった。
 その後,マンチカンのユメを見てうなされる毎日がペルを買うまで続いた。
代わりの猫を探してペットショップを渡り歩く毎日だった。
ペルのはっきりした顔立ちは生前のマンチカンにどこか似ているように思えて
ほかの猫は目に入らなかった。
 ペルはマンチカンと違って気性の激しい猫で,物怖じせず,
来客があると人前に出て行く。(マンチカンは隠れていた)
レオは知らない人が来た時は隠れていてでてこない。
 ところが先日いつも来る保険の人が来たら,二匹がそろって出てきた。
多分覚えていたのだろう。マンチカンと別居しても覚えていた利口な猫である。
今朝レオがえさをほとんど食べず戻していたので母が7歳以上用のフードに
替えたら喜んで食べていた。レオはもう7歳。昔から季節の変わり目に体調を崩していた。
 今度こそ猫を20年くらい長生きさせたいと切に願う今日この頃である。